「プロテインにはどんな効果があるの」
「小学生の子どもにプロテインをのませていいのかな」
「そもそも体づくりにプロテインは必要なの」
ここでいうプロテインは「ホエイ」と呼ばれるヨーグルトの表面にでてくる水分と同じで「牛乳由来のたんぱく質」です。
手軽にたんぱく質を摂取できるプロテインですが、効果を知らずに飲めば「意味のない」栄養摂取になってしまうかも。
ということで今回は「サッカー選手がプロテインを飲むことで得られる3つの効果」というテーマでお話しします。
本記事でわかること
- プロテインを摂取して得られる効果がわかる
- 「子供に飲ませていいの?」「身長止まる?」などよくある疑問を解決できる
- たんぱく質に対する価値観が変わって、周りの選手と一歩差をつけることができる
目次
【大前提】そもそもプロテインでタンパク質摂取するメリットは?
プロテインとは、いわゆる「たんぱく質」のこと。
わざわざ、プロテインでたんぱく質を摂取する利点はなんだと思いますか?
以下の通り。
プロテインによるたんぱく質摂取の利点
- 素早く吸収される
- 手軽に摂取できる
これらの利点から、素早い栄養摂取には、プロテインが適しているといえます。この前提を踏まえて効果を見ていきましょう。
サッカー選手がプロテインを摂取して得られる3つの効果【なぜたんぱく質を摂取するのか】
結論からいうとプロテインは「筋肉の回復」を促します。
具体的には以下の3つ。重要なのでこれだけ覚えておいてください。
プロテイン摂取による3つの効果
- その①:筋肥大
- その②:疲労回復
- その③:筋肉分解予防
その①:筋肥大
筋トレ+プロテイン摂取をすることで「筋肥大」します。なんとなく聞いたことがあると思いますが、筋肥大のメカニズムをご存知でしょうか?
筋肥大が起こるメカニズム
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筋トレをする→筋繊維が破壊される→プロテイン・食事による栄養摂取→筋繊維が少し太くなって修復
基本的にはこんな感じで筋肥大が起こります。
あなたがベンチプレスで追い込んだとしたら
例えば、あなたがベンチプレスを猛烈に追い込んだとしましょう。この時、あなたの大胸筋の筋繊維の一部は破断。
そこで、プロテインや食事によってタンパク質を必要量摂取した場合、ベンチプレスを行う前よりも、大胸筋の筋繊維は太く修復され、筋肥大が起こるというわけです。
筋トレ=筋肉を破壊しているという認識で大丈夫です。そして、プロテインは回復を促します。
その②:疲労回復
練習後+プロテイン摂取で、「疲労回復」します。
疲労回復のメカニズム
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運動をする→血液中の「グルコース」、筋肉の「グリコーゲン」が使われる→筋たんぱく質が分解→疲労が溜まる→プロテインによるたんぱく質補給→筋肉をリカバリー→疲労回復
少し難しいですが、簡単にいうと練習中というのは筋肉に負荷がかかりやすい状態。当然筋肉は栄養を求めます。
筋肉が栄養を求めている時に、プロテインを飲んでたんぱく質を補給することで、筋肉は満足して回復するというイメージです。
強度の高いトレーニングはそれだけ消費する
例えば、あなたが強度の高い走りのトレーニングを行ったとしましょう。このとき、あなたの体は「限りなく筋肉の分解が起こりやすい状態」になります。
この状態のまま、タンパク質を摂取しなかった場合何が起こるでしょう。筋肉は分解され、体の疲労はなかなか取れない、そんな状況が起こってしまいます。
しかし、プロテインによってたんぱく質を摂取すれば、この分解のプロセスを止めることができ、体も疲労回復へと修復を始めることができます。
その③:筋肉分解予防
運動前にプロテインを摂取することで、あらかじめ筋肉の分解を予防することができます。
筋肉分解予防のメカニズム
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運動前にプロテイン摂取→血中のアミノ酸濃度を高い状態で保つ→運動開始後アミノ酸をエネルギーとして使う→血中アミノ酸濃度が高い状態なので筋肉の分解を予防
これも少し難しいですが、運動中というのは様々なものを分解してエネルギーとして使います。その際に使われる「血中アミノ酸」というのをプロテインを飲むことで濃度の高い状態をつくりだすことができます。
濃度が高いので、ガソリン満タンの状態で運動を開始することができ、分解を最小限に抑えることができるということ。
逆説的に考えてみる
例えば、あなたが運動前にプロテインを飲まなかったとしましょう。このまま、筋トレや練習をおこなっているうちに、筋肉は「エネルギーがない、どうしよう」という状況になってしまいます。
エネルギーがなくなってしまうと、やがてからだは、筋肉を分解してエネルギーに。これでは、あなたは本来大きく強くしたいはずの筋肉は修復されずに、思い通りの体づくりができませんよね。
だから、運動前にプロテインを摂取して、血中アミノ酸濃度を高めておく必要があります。プロテインを飲んでおくことで、筋肉の分解をあらかじめ予防することができるんです。
【それ本当?】プロテインに対するよくある疑問に答えます
あなたは、今まで、あるいは今こんな疑問を抱いていませんか?
プロテインに対するよくある疑問
- 「プロテインは子供にのませていいの?」
- 「プロテインを飲むと身長止まる?」
- 「プロテインを飲むと太る?」
結論からいうと、気にする必要ありません。ただ、ちょっと注意が必要。
一つずつ見ていきましょう。
Q1. プロテインは子供に飲ませていいの?
A. プロテインは子供に飲ませても全く問題ありません。
なぜならプロテインの原料は牛乳や大豆だから
- ホエイプロテイン:牛乳から抽出されたもの、ヨーグルトの上積み液が原料
- ソイプロテイン:大豆からつくられたもの
こんな感じで、動物性や植物性のタンパク質を主原料にして、ビタミンやミネラルなどが配合されています。なので、プロテインを子供に飲ませても全く問題ありません。
ただし注意が必要
大人向けのプロテインは、成人の食事摂取基準値などをもとに栄養素が配合されている可能性があります。
つまり、必要以上に栄養素を摂取してしまう可能性も。大人用のプロテインを活用する場合は、摂取する栄養素の量を考慮して、プロテインの量を調整するなどが必要です。
個人的には食事で補って欲しい
個人的には、子供は食事で十分だと考えます。
理由は、子供は大人ほど求められるたんぱく質量が多くないですし、食事で栄養を摂る重要性を子供にわからせた方が今後につながると思ったからです。
個人の自由ですので参考までに。
Q2. プロテインを飲むと身長止まる?
A. そんなことはありません。
「筋肉をつけると身長が止まる」という説を良く聞きますよね。しかし、その節には明確な根拠がなく、立証することができません。
高校で10cmで伸びてプロになった子もいる
僕の知り合いA君は、高校時代かなり筋トレを行っていましたが、身長がなんと高校3年間で10cm伸び、プロサッカー選手になりました。
何が言いたいのかというと、筋トレをしたり、プロテインを飲んだりすることは、身長が止まることの明確な根拠にはならないということです
個人差もあると思いますが、プロテインを飲んでも身長は止まりません。
Q3. プロテインを飲むと太る?
A. 場合によっては太ります。
どんな場合かというと、プロテイン摂取により1日の摂取カロリーが1日の消費カロリーを上回ってしまった場合です。
本来プロテインというのは、低カロリーに作られています。しかし、摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまえば当然太ります。
プロテインを飲むときは、1日の行動量や運動量を踏まえて、考えて飲みましょう。そうすればプロテインを飲んで太ることはありません。
まとめ
いかがだったでしょうか。最後にもう一度確認しましょう。
プロテイン摂取による3つの効果
- その①:筋肥大
- その②:疲労回復
- その③:筋肉分解予防
一言でいうなら、「筋肉の回復」でしたよね。
また、あなたが抱いていたプロテインに対する不安は解消されましたね。
- プロテインは子供が飲んでも問題ない(個人的には食事でたんぱく質摂取を推奨)
- プロテインを飲んでも身長は止まらない
- 飲み方を間違えるとプロテインは太る
プロテインが「からだづくり」に重要な役割を果たしていることを理解していただけだしょうか。プロテインの効果を理解するだけで、プロテイン摂取の必要性が理解できたと思います。
そして、それはたんぱく質を理解したということ。これを理解すれば、日頃の行動は変わると思います。ぜひ、プロテインを飲んで今回紹介した効果を得られるようにしましょう。