サッカー選手の筋トレは意味ないの?

今回は、"サッカーにおける筋トレは意味ない"という方に向けた記事です。

「サッカーの筋トレは意味ない」
「筋トレしすぎるとスピードが落ちるって聞くし」

僕もこんな風に思っていましたし、高校時代筋トレもあまりしてきませんでした。

本記事の内容

  • サッカーの筋トレは意味ないのか?
  • 筋トレ意味ないという人が勘違いしていること

本記事を読めば、今まで誰にも教えてもらえなかった筋トレのメリット・デメリットが明確になり、なぜ筋トレをするのかはっきりわかります。

サッカーにおける筋トレは意味ないの?

結論からいうと、サッカーにおける筋トレは意味あります。

「なぜ意味があるのか」
「なぜ意味ないとおもってしまうのか」

筋トレのメリット・デメリットを明確にしながら考えてみましょう。

筋トレのメリットは?

筋トレのメリットは以下の通り。

  • 筋肥大・筋力向上
  • 姿勢改善(フリーウエイト)

また、ウエイトトレーニングは、

  • バランス
  • 正しいフォーム

が求められるため、正しい姿勢が身につきます。

筋肉を例えるなら車のエンジン。
でも、エンジン(動力源)が高性能になるだけで「良い車」とは言えませんね。

筋トレのデメリットは?

筋トレのデメリットは以下の通り

  • 筋トレ後の一時的な体力低下(筋肉痛)
  • 目的・方法を間違えると可動域、柔軟性、スピードが低下

可動域・柔軟性とは簡単に言うと以下の意味があります。

可動域:関節が動く範囲のこと。
柔軟性:筋肉や腱が伸びる能力のこと。

「筋トレ意味ない」という人は、筋トレに意味を持たせていない「意味ない筋トレ」をするから、効果が現れず、デメリットばかりに目が行ってしまうのです。

エンジンの性能が良ければいい車なのか

先ほどの車に例えてみましょう。
エンジンを大きくするだけでは良い車とは言えませんね。

まずは、エンジン(筋肉)を大きく強くして、エンジンが大きくなった分

  • エンジンの質(筋肉の柔軟性、関節可動域、持久力)
  • エンジンの出力を調節するギア(筋肉の出力)
  • テクニックのあるドライバー(身体操作)
  • 燃料(摂取する栄養素)
  • ボディ(適切な体脂肪率、水分量の健康な体)

も変えていかないといけません。

それぞれ目的を持ってトレーニングしないと意味のない筋トレになってしまいます。
逆を言えば、それぞれ目的を持ってトレーニングすれば「意味のある」筋トレにできます。

筋トレ意味ないという人が勘違いしていること

あなたやあなたの周りの友達にこう思っている人はいませんか。

「筋トレは体が重くなってスピードが落ちる」
「インナーマッスルだけ鍛えればいい」
「筋トレをするとプレー中に力む」

実は全て勘違いです。

①:筋トレは体が重くなってスピードが落ちるのでは

ウエイトは身体が重くなってしまうのではないかという不安を持つ方が多いですよね。
僕自身もそう思っていました。ボディビルダーなんかは動けませんし。

実際は、筋トレをしてもスピードは落ちません。
では、ボディビルダーはなぜ動けないのか。

ボディービルダーが動けない理由

  • 筋肉をつけすぎて身体が硬くなってしまい本来動かせるはずの可動域が出せない
  • 筋肉大きくなったけど速く使う(出力)トレーニングを行なっていない
  • 身体をコントロールできていない

エンジンだけでかくてもダメ

またまた車で考えてみましょう。
ボディービルダーは、エンジン(筋肉)の大きさは最高レベル。

しかし、

  • エンジンの質(柔軟性・可動域・持久力)
  • エンジンの出力を調節するギア(筋肉の出力)
  • テクニックのあるドライバー(身体操作)

が不足しています。(サッカーをする上では)

しっかりとした目的・方法でトレーニングを行えば体が重くなってスピードが落ちることはありません。むしろスピードは上がります。

スピードが落ちる原因は、”筋トレ”ではなく、”目的を持たずにやる筋トレ”です。

②:インナーマッスルだけ鍛えればいいのではないか

「ネイマールやメッシはそこまで身体大きくないよね」
「体幹トレーニングを重視してるし」

実は、ネイマールはジョーンズ骨折という深刻な怪我をしてから、ウエイトトレーニングをしています。メッシもベンチプレス60kgを軽々挙上できます

体幹トレーニングだけしていればいいという考えは間違っています。体幹とは、インナーマッスルと呼ばれる身体の内側の筋肉です。

体幹を鍛えることのメリットト

  • 姿勢がよくなる
  • 力を発揮しやすくなる

では、力の発揮はどこで行われるかご存知でしょうか。
体の外側の筋肉、アウターマッスルによって行われます。

インナーマッスルとアウターマッスルの両方を鍛えないと本質的な強さや安定性につながりません。両方鍛えるのが大事です。

例えるなら人の筋肉はハイブリットエンジンです

インナーマッスルは車で言うなんなのでしょう。
ハイブリッドエンジンのモーターです。

ハイブリットエンジン:動力としてエンジンとモーターの2つを使うもの

エンジンを主体とし、モーターは直接車を動かすわけではなく、エンジンの効率的な駆動をアシストしてくれます。

ここで言うエンジンはアウターマッスル、モーターはインナーマッスルと考えたら分かりやすいですね。

インナーマッスルとアウターマッスル、一緒に鍛えてあげればより効率よく筋肉を動かすことができます。

③:筋トレをすると力みがでてしまうのではないか

「筋トレをしてしまうと力みがでてしまうのではないか」
そんなことはありません。実際に考えてみましょう。次の2人で考えます。

  • 100kgのおもりを持ち上げられるAさん
  • 50kgのおもりを持ち上げられるBさん

2人が20kgのおもりを持つとします。
どちらの方が力まずにおもりを持てるでしょうか。

当然、普段の力の約20%の力でおもりを持てるAさんですよね。Bさんは40%の力を必要とするので。

つまり、普段から筋トレによって筋力を高めておくことで、プレー中の負荷に対してより小さい力で動けると言うことです。力むはずがありませんよね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回分かったこと

  • 筋トレは意味ある
  • 筋トレで身体が重くなってスピードが落ちることはない
  • インナーマッスルだけ鍛えてもだめ
  • 筋トレをすることでプレー中に力むことはない

目的や方法が明確にある”意味のある筋トレ”をすればパフォーマンスは向上していきます。意味ないと決めつけて筋トレをしないのはもったいないことです。

トレーニングに対して「なぜこのトレーニングをするのか?」考えながらやってみてください。そうすれば、目的を再認識でき、良いトレーニングにつながります。

筋トレであなたの身体は変わり、プレーの質も向上していくでしょう。