「スクワットってどんな効果があんの?」
「スクワットやるメリットは?」
「テクニックはあるんだけど、スピードがあればな、、、」
「ヘディングのジャンプが飛ばなくて負けてしまう」
サッカーにおいて、技術と同じくらいフィジカルが重要視されている時代。テクニックはあるけど、スピードがない。戦術理解度は高いけど、それを体現するフィジカルがない。そんな「もったいない」選手のまま終わっていいのでしょうか?
今回は、サッカーにおける「スクワット」に関する論文も見つけたので、僕の考察に含めて紹介します。
ということで今回は、「サッカー選手がスクワットをする効果とは?」というテーマでお話します。
本記事でわかること
- サッカー選手がスクワットをして得られる効果がわかる
- スクワットをやる人が少ない理由がわかる
注意点
本記事は筆者の見解を含みます、「絶対」「確実」な考えではございません。また、本記事で紹介する「論文」はあくまで一説に過ぎません。信用しすぎないこと。一部の論文は筆者が読解したので、完璧な解釈ではない可能性があります。
「間違ってるよ」というものがあれば教えてね!
目次
サッカー選手がスクワットをする効果は?
スクワットをやりましょう的なことって、トレーナーや指導者に言われることがありますよね。
最初に言っておきます。
スクワットの効果は、サッカーにおける動作の向上だと僕は考えます。
具体的には以下の3つです
- ①:スピードの向上
- ②:ジャンプ力の向上
- ③:ターン動作の速度向上
なぜサッカー選手がスクワットをするだけでこれらの能力が伸びるのか?
スクワットをすることで、筋力を高め、動作の向上が期待できます。
というより、スクワットの筋力が高い人は、これらの能力が高いです。
これがなんでなのか、それは「パワー」の数値が高いから。
瞬間的なパワーは力×速さ
素早い動きの中でどれだけ強い力が発揮できるのかというのが「パワー」です。
そして、このパワーは「筋力×スピード」だと言われています。
筋力というのはみなさんの想像する、どれだけ重いものをあげられるのか。
スピードというのは筋肉を動かすスピードのことを示します。
こんな研究があります
British Journal of Sports Medicine 1)に記載されている論文にこんなものがあります。
「エリートサッカー選手の最大スクワット強度とスプリントパフォーマンスおよび垂直跳びの高さとの強い相関関係」という論文です。
つまり、プロサッカー選手の最大のスクワット強度とスプリント、垂直跳びパフォーマンスに相関関係があるのかという論文。
相関関係とは
相関関係とは、一方が他方との関係を離れては意味をなさないようなものの関係。
簡単に言うと、AであるときはBであるということです。
論文の詳細は簡単にこんなかんじ
-
仮説:最大筋力とスプリントおよび、ジャンプパフォーマンスに高い相関関係が見られるのではないか?
目的:エリート男子サッカー選手の最大筋力がスプリント及び垂直跳びの高さと相関するかどうかを判断すること
方法:17人の国際的な男子サッカー選手のハーフスクワットの最大筋力と、短距離走能力と垂直跳びの高さを測る
結果は?
この研究の結果は、
ハーフスクワットの最大筋力と、スプリントパフォーマンスとジャンプの高さの間には強い相関関係があったと結論づけています。
つまり、スクワットの筋力がある選手はスピード・ジャンプ力の数値が高かったということ。
それ以外の要素もあるが、やはりスクワットをやるのが大事
先ほどの研究、
もちろんスクワットをすればスピードが早くなるというようなものではありません。
実際には、走るフォームであったり、跳び方などの「筋力の伝え方」なども大きな要素としてあると思います。
しかし、実際に筋力の数値が高ければ良いに越したことはありません。一番土台となる要素はやはり「筋力」
スピードの向上、ジャンプ力の向上、ターン動作の向上のために、
まずは、スクワットから始めてみるのがおすすめです。
なぜ、サッカー選手でスクワットをする人は少ないのか。
あなたの周りに、スクワットをしてる人はいますか?
チームでやっているという人もいるかもしれませんが、個人的にスクワットをしている人って少ないように思います。(僕だけかもしれませんが)
それは、「スクワットをやることによるパフォーマンスへの影響」だと考えます。
具体的には以下の3つ。
スクワットをする人が少ない理由
- 練習に疲労感が残る
- 体が重くなるのではないかという不安
- あまり効果を感じられないのではないかという不安
練習に疲労感が残る
スクワットをやることで一定の疲労感が残ります。いわゆる「筋肉痛」ですね。
ただ、この筋肉痛への対処法が一つあります。
それは、継続的にトレーニングすること。
結局は体に疲労感を慣れさせることが大事です。
1週間に1回はスクワットをする
1週間に1回スクワットをするだけでも、疲労感への慣れはかなり違います。
もちろん、筋肉痛は一定程度きますが、「致命的な筋肉痛」を防ぐことができます。
体が重くなるのではないかという不安
スクワットをして、体が重くなるんじゃないか。
この不安は確かにつきものです。
しかし、その点については心配ないでしょう。
サッカー選手は練習で日常的にスプリントをするからです。
むしろ軽くなるのでは
僕自身、トレーニングにスクワットを取り入れてから、体は軽くなりました。
これは、やはり筋力アップによる下半身の安定・パワーの向上が要因として挙げられると思います。(あくまで推測ですが)
あまり効果を感じられないのでは
「スクワットしても、あんまり変わらないんじゃないか」
継続的にスクワットをすればちゃんと効果を得られるはずです。
三笘選手も大学時代はスクワットを行っていた。
現在、プレミアリーグで大活躍をしている三笘薫選手。
彼もどうやら、大学時代はスクワットを含むウエイトを行なっていたようです。
そして、それが「スピードの向上」につながったといいます。
もちろん、行なったトレーニングはスクワットだけではありません。
しかし、一流のサッカー選手がスクワットに効果があることを示しています。
まずは、スクワットを行ってみるのはどうでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
まとめていきましょう。
サッカー選手がスクワットをする効果
- ①:スピードの向上
- ②:ジャンプ力の向上
- ③:ターン動作の速度向上
スクワットに関する論文では
-
ハーフスクワットの最大筋力と、スプリントパフォーマンスとジャンプの高さの間には強い相関関係があったと結論づけている。
スクワットをする人が少ない理由
- 練習後に疲労が残る→継続的なトレーニングで改善可能
- 体が重くなるのではないかという不安→そんなことはない
- あまり効果を感じないのではないか→三笘選手もやってるよ!
これで、サッカー選手がスクワットをする効果が分かったと思います。
少々無理矢理感のある話もだしてしまいましたが、スクワットをぜひやってほしい気持ちが出てしまったようです。
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だから、あなたにおすすめしたいことを全力で伝えています。
まずはやってみて欲しい。そこから自分で判断してみてください。
参考文献
1)Wisløff U, Castagna C, Helgerud J, et al Strong correlation of maximal squat strength with sprint performance and vertical jump height in elite soccer players. British Journal of Sports Medicine 2004;38:285-288.